国の特別天然記念物、コウノトリの繁殖に取り組む千葉県野田市で市内の自然の中では初めてとなるヒナが誕生した。野田市によると先月26日、市内の江川地区にあるコウノトリのペアの巣で2羽のヒナがいるのが確認された。ヒナの親は市が7年前に放鳥したオスのヤマトと県外で生まれたメスのひなた。市が電柱に設けた台の上で巣作りをしていたヤマトのもとにことし2月下旬にひなたがやって来て交尾する様子が確認された。野田市はこれまでに飼育したコウノトリ17羽を放鳥するなど野生への復帰に取り組んでいるが市内の自然の中で繁殖が確認できたのは今回が初めてだという。順調にいけばヒナは来月下旬にも巣立ちを迎える見込みだという。