企業が警戒を強めているのがハッカーによるサイバー攻撃。企業への被害は相次いでいる。サイバージムジャパン・松田孝裕会長は、サイバー攻撃にあって会社のシステムがとまったりデータが無くなったりした会社があるが、復旧費用に6億円かかるといい、企業継続に問題がでてくると話していた。先月には出版大手のKADOKAWAがサイバー攻撃を受け従業員や顧客らの個人情報が流出。また先日は自治体や企業から業務委託されていた京都市の情報処理サービス会社・イセトーが攻撃を受け、愛知県豊田市で延べ42万人分の個人情報が流出している。被害を与えたとみられるウイルスには共通点があった。それがランサムウェア。身代金を意味する英語、ランサムとソフトウェアを組み合わせた言葉。サイバー攻撃を受けるとパソコンやスマートフォンがウイルスに感染。保存されているファイルなどのデータが勝手に暗号化され使えない状態になる。そして、ハッカーは元に戻すことを引き換えに身代金を要求する手口。急務なのはセキュリティー対策。サイバー攻撃に備える研修。参加しているのは企業のセキュリティー担当者。実際にホワイトハッカーが訓練用のシステムに攻撃を仕掛ける。警察庁によると、去年ランサムウェアによる被害は197件ありその半分以上が中小企業だった。中小企業は、セキュリティーにかけるコストや人員が十分ではなく標的にされやすい。