今月9日、日本ケンタッキー・フライド・チキンは日本上陸55周年を機に、ブランドの新戦略を発表した。多様な顧客ニーズに対応するため店舗数の拡大やAIを活用していくほか、手軽さと満足感を重視しワンハンドで食べられるチキンなど新メニューを拡充していくという。遠藤久社長は「比較的ランチとディナーのテイクアウトが強い。朝食の時間帯はまだまだ伸びているし、チャンスがある」などと語った。新戦略の柱の1つが「モーニングの充実」で、“共働き”や“単身世帯”の増加等でモーニング需要が高まっていることが背景にある。朝の外食市場の規模は5300億円を突破し、2014年の調査開始以降過去最高を記録している(Circana、サカーナ・ジャパン調べ)。サイゼリヤでは「朝サイゼ」と銘打ち、ドリンクバー付きのモーニングを300円から提供している。ケンタッキーはモーニングには珍しいチキンメニューなどで勝負に出る。キッチンのキャパシティを拡大し、他社との遅れを自社の強みで巻き返す狙い。消費経済アナリストの渡辺宏明は「朝に習慣で客を呼び深夜は価格で勝負する、時間帯戦略がカギ」などと語った。
