ラグーザは300年ほど前の大地震から復興し、シチリア独自のバロック様式の町並みが築かれた。壮麗で迫力ある造形のバロック様式は支配者や教会の威光を誇示するために発展した。一方、シチリア島では独自のバロック様式が生まれた。震災後のラグーザでは権力者の特権的な空間よりも住人のための都市空間にバロック様式が多く使われている。特徴の一つが、起伏に富んだ地形を利用し町全体をドラマティックな構造にしたこと。教会は階段を利用して建物を高く見せている。教会だけでなく町のあちらこちらにバロックを取り入れている。震災後の資金不足の中でも、町行く人のの目に触れる家の角を派手に飾った。
