村上宗隆は去年ホワイトソックスと2年総額53億円で契約を結んだが、三振率が高い村上がメジャーのストレートに対応できるか疑問視されていた。村上のデータを分析しGMやスカウトに報告してきたたデータアナリストの安藤氏は、打率など表のデータでなく村上自身の能力値、特にスイングスピードと選球眼を重視した。村上を視察したスカウト部長は、単なる結果の先にあるものを見抜かなければならないと話した。村上は1か月でメジャートップタイとなる12本のホームランを打ち、5本は課題とされたストレートをとらえたものだった。ホワイトソックスは昨シーズン投手の球種や軌道を再現するAIマシンを導入し、村上に対戦相手の球筋を繰り返し確認させた。メジャーはプロ野球より投手の数が多いため短期間での適応が難しく、これまで日本選手の多くが1年目は長打力を発揮できなかった。近年メジャーではあらゆるデータが全球団に共有されており、選手ごとの対策が短期間で可能になった。データが増えた分だけ見極めと絞り込みが重要になる。ホワイトソックス打撃責任者のフラー氏は、村上にはアプローチを整理し球種を絞ろうと伝えたと話した。村上は日本選手最速タイで20本塁打に到達した。
