三重県鈴鹿市にあるアウトドア施設・猿田彦BASEでは親子参加イベントを不定期で開催している。「猿田彦BASE」・伊藤嘉晃代表は「自分たちの力で罠を仕掛け野生のシカやイノシシを捕まえ、自分たちで解体して食べられる肉に変えていく体験になる」と説明した。この「リトルハンターズアドベンチャー」は、1回6組限定、1泊2日の狩猟体験プログラムで、参加費は子ども5万5000円、大人4万4000円。まずは罠の練習から。三重県に4万頭以上いるとされるニホンジカを狙う(2021年度末時点・三重県HPより)。直径12センチのし掛けを踏むとワイヤの輪が締まる仕組み。山では動物の動きを予測し、足跡やフンも目印に罠を仕掛ける。一旦基地に戻ると、ジビエBBQを食した。「猿田彦BASE」・伊藤嘉晃代表は「子どもたちは生きている状態のシカやイノシシを死んだ状態に変える瞬間を見ることになる。それを食べて僕たちが命をつないでいる事実を体感として知ってほしい」と語った。
本来、一晩で捕まえることは難しく、あらかじめ生け捕りにしておいたシカで解体などの体験を行うことも多いという。一夜明け、一行が罠を確認すると、小学4年生の川畑陽寛くんが仕掛けた罠に推定1歳のメスの子ジカがかかっていた。一行は“命をいただく瞬間“「止め刺し」を見届けた。この罠をしかけた陽寛くんは耳を塞いでうずくまってしまった。シカはその後、解体場所まで子どもたちがソリで運んだが陽寛くんはうなだれたまま。前日夜までは楽しみにしていて、想像を超えたリアルに一度は目を背けたが、しばらくすると作業に戻った。最後に獣害や狩猟業界の問題などを学び終了。伊藤代表は「僕たちが忘れてしまった大切な考え方がある。『いただきます』と『ごちそうさま』の本当の意味。この体験をした皆は自然と人間との関わり方をよく考えて行動できる大人になれるはず」と語りかけた。参加者は「殺すとか死ねとかという言葉の本当の意味をちょっとでも分かってもらえれば」などと話していた。陽寛くんも「心臓、肺を見て生きているところも想像して『楽しかったんだろうな』『おいしく食べてあげたいな』。命の大切さが100倍よりもっと大切になっているのが分かった」と語った。
本来、一晩で捕まえることは難しく、あらかじめ生け捕りにしておいたシカで解体などの体験を行うことも多いという。一夜明け、一行が罠を確認すると、小学4年生の川畑陽寛くんが仕掛けた罠に推定1歳のメスの子ジカがかかっていた。一行は“命をいただく瞬間“「止め刺し」を見届けた。この罠をしかけた陽寛くんは耳を塞いでうずくまってしまった。シカはその後、解体場所まで子どもたちがソリで運んだが陽寛くんはうなだれたまま。前日夜までは楽しみにしていて、想像を超えたリアルに一度は目を背けたが、しばらくすると作業に戻った。最後に獣害や狩猟業界の問題などを学び終了。伊藤代表は「僕たちが忘れてしまった大切な考え方がある。『いただきます』と『ごちそうさま』の本当の意味。この体験をした皆は自然と人間との関わり方をよく考えて行動できる大人になれるはず」と語りかけた。参加者は「殺すとか死ねとかという言葉の本当の意味をちょっとでも分かってもらえれば」などと話していた。陽寛くんも「心臓、肺を見て生きているところも想像して『楽しかったんだろうな』『おいしく食べてあげたいな』。命の大切さが100倍よりもっと大切になっているのが分かった」と語った。