オーケストラと共演するファイナルが始まる前、ピアニストたちにはリハーサルの機会が設けられた。ヤマハは7人のピアニストに選ばれるも、演奏者毎に調律をやり直すことはできず、選んでくれたピアニストに満足してもらえる調律は難しかった。調律師の花岡昌範さんは動画サイトに配信されたコンクールの演奏に耳を傾け、ピアニストの癖や好みを頭に叩き込んでバランスの良い調律を模索した。だが3次予選までヤマハのピアノを弾いていたケイト・リューさんが力強い演奏を追求すべくスタインウェイに急遽変更。そしてもう一人もスタインウェイに乗り換え、ヤマハを弾くピアニストは5人となった。
