昭和レトロ市で出会った18歳の中野さんの浦安にある家を取材した。音響の専門学校に通っている。レトロなものが好きで、家は築46年のアパートだった。部屋には70年代のスピーカーやウォークマンなど数々のレトロなアイテムがあった。食事はちゃぶ台で食べている。スマホも持っているが部屋に黒電話もひいていた。ダイヤル式のテレビは置いてあったが今は故障中とのこと。キッチンの電子レンジは1976年製だった。最初は新しい方のものを買ったがリサイクルショップに売って古いものに買い替えたという。
レトロなものについて中野さんは「不便さが楽しい」「一つのことしかできないところが自分の不器用さに重なる」などと話した。ギターも持っていて趣味の弾き語りを披露している動画を見せてくれた。同世代とは話が合わず学校に行っていなかった時期もあるという。中崎町の雑貨屋「STAR CATS」という店のジュンさんらとラジカセや音楽の話を共感してもらうことができたと話した。上京して共通の趣味がある友達は増えたという。
取材から1年半後、再び中野さんの自宅を訪ねた。以前、番組に出演したキーポンさんとライブハウスで出会い友達になったという。アパートの老朽化で取り壊しになるため、現在引っ越し先を探しているという。条件は築45年以上、家賃7万円台、家の鍵がネジ式などこだわりが強かった。
新宿駅で出会ったのはキャバクラ嬢のりおさん。最高月収は280万円くらいだが、子宮がん患っていると明かした。そんなりおさんは現在、不動産会社で働いている。病気を乗り越えて難関の宅建資格を1ヵ月で取得。不動産アドバイザーとして働いている。
今回、りおさんに中野さんの物件探しに協力してもらうことになった。りおさんが選んだ物件3軒の内見する。1軒目は2K・7万円・築49年で日当たり抜群の物件。
2軒目は築56年、家賃3万5300円のワンルーム。昭和の下宿スタイルで風呂なし、洗濯機トイレが共同。1階に住む大家さんは折り紙マスター。
3軒目は足立区にある庭付きの一軒家。