1970~1980年代の冬用タイヤの主流はスパイクタイヤだったが、ピンが道路を削って粉じんが発生し公害問題になっていた。1981年、新しい冬用タイヤが必要と考えたブリヂストン開発メンバーは、氷の上でも滑らないシロクマに目をつけた。シロクマの手の平は表面がボコボコで、毛皮がグリップをきかせていることがわかった。気泡入りのタイヤ開発を生産部に相談したが、当時タイヤに気泡が入っているものは不良品扱いだった。生産部の猛反発の中、気泡を入れた柔らかいゴムで開発を進めた。テスト会場の外を走行すると、表面が削れて中の気泡が露出したことでスリップ原因の水の膜をキャッチして滑りにくくなった。開発メンバーは表面に気泡を露出させる設計で開発をやり直した。
