11月の米国大統領選に向けた候補者を正式指名する民主党の全国党大会は連日大盛り上がりを見せている。民主党大会3日目はウォルズ副大統領候補が指名受諾演説を行った。今回民主党が大きなテーマに掲げているのは、人工妊娠中絶の権利。連邦最高裁は2年前中絶は憲法上の権利としてきた判断を覆した。トランプ政権下で保守派の判事が多数派となったことが原因で、これを受け一部の州では中絶が全面禁止となるなど規制が強化されたことへ批判が出ている。かつては全面的に禁止されていた人工妊娠中絶。1万人以上の中絶を手助けした地下組織・ジェーン。スコットは実際に人工妊娠中絶の手術を行い逮捕されるも翌年最高裁が合憲と判断し無罪放免となった。しかし今回約50年の時を経て覆された。ウォルズ氏は今日の演説でこの選挙戦で一番重要なのが自由で、共和党の自由は多くの人を犠牲にする自由だと訴えた。