2016年に懲役10年を宣告されたジプシー・ローズ・ブランチャード。約8年半の服役を終え去年出所した。彼女は第2級殺人罪を犯した。被害者は実の母親だった。今全米のメディアがジプシーに注目しており、SNSのフォロワーは800万を優に超え、テレビなどに引っ張りだこ。さらにジプシー本人が苦痛の日々と事件に至るまでの経緯を告白するドキュメンタリー番組が先月からHuluにて配信中。かつてアメリカ・ミズーリ州にて暮らしていた母のディーディーとジプシーの親子。幼くして白血病などを患ったジプシー。8歳から車椅子生活で食事は栄養チューブ。薬の影響で髪は抜け落ちていた。その後年を重ね体は成長したが、脳障害によって知的能力は7歳程度。難病と戦う少女と寄り添う母の姿は度々メディアに取り上げられ人々に勇気を与えていた。国中から多額の寄付金が寄せられるなど全米からエールを送られる存在となった。しかし、2015年6月14日母・ディーディーが背中を17ヵ所刺され遺体で見つかった。捜査の大きな手がかりとなったのは事件後フェイスブックに投稿された書き込み。警察はIPアドレスを元に犯人を特定。逮捕されたのは娘のジプシーとその交際相手。娘ジプシーが母親の殺害を指示。交際相手がその実行犯だった。母親を殺した動機には全米がたまされた嘘と衝撃の真実があった。