ことしの巨人には、さまざまな新記録。プロ18年目の坂本勇人がプロ野球史上2人目となる450二塁打を達成。今シーズン、最多奪三振に輝いた戸郷は87年ぶり、巨人の投手が阪神戦でノーヒットノーラン。さらにルーキーで新記録を作った選手が、ドラフト1位、西舘勇陽。高速クイックを武器に、デビューから10試合連続ホールドのプロ野球新記録を打ち立てた。しかし開幕からの活躍も長くは続かず6月、2軍に降格。7月、2軍で練習する西舘を見てみると足を上げるフォームに変わっていた。高速クイックはバッターがタイミングを取りづらくなるものの、瞬間的に全身のパワーを必要とするために疲れやすい。疲労のためか、開幕から3か月たった6月の防御率は7.71と大きく悪化。足を上げることでパワーをため、体重移動を使って投げる、疲れにくい新たなフォームへ。9月29日、ヤクルト戦。3イニング無失点。自己最多6つの三振を奪った。西舘に2年目の目標を聞くと「開幕ローテ1年間ローテーション」。久保康生巡回投手コーチのコメント。