北海道にある水産加工会社では、扱っているホタテの2～3割が中国向けだったが、中国の輸入禁止措置の影響で、1日約10トンのホタテが出荷できなくなった。先月24日から行われた福島第一原発の処理水の放出に対し、中国は、日本の水産物の輸入を全面禁止した。飲食店などには、中国の国番号からの嫌がらせ電話が多発した。中国メディアでは、処理水放出の結果、何も問題はなかったという報道は一切なく、モニタリングの結果などについて、客観的に公平に報じている印象はないという。韓国では、福島第一原発の事故以降、福島を含む8県からの輸入を禁止している。オーストラリアのジャスティン・ヘイハースト駐日大使は、福島県産の魚をつかったフィッシュ＆チップスを食べて応援する動画を公開した。オーストラリア政府は、国際原子力機関の透明性のある技術的助言を信頼し、福島を応援していると表明した。周辺の海水や魚類のトリチウム濃度の検査で、問題のある値は現在も出ていない。2回目の放出は、早ければ来月上旬にも始まる予定だ。