非科学的な主張はワクチン接種をめぐっても分断を生み出している。アメリカではすべての州で就学前に「はしか」「破傷風」などのワクチン接種が義務付けられている。共和党のデサンティス氏が知事を務めるフロリダ州は3日、すべてのワクチン接種の義務を廃止する方針を示した。背景にはトランプ大統領の肝いりで厚生長官に起用されたケネディ氏の存在がある。ワクチン懐疑派として知られるケネディ氏は6月、所管するCDC(アメリカ疾病対策センター)のワクチン接種に関する委員会の全委員を解任。(CNN)。8月には自身のワクチン政策に抵抗したCDC・モナレズ所長を解任。民主党の地盤であるカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の3州は3日、ワクチンの推奨を行う新たな枠組み「WHA(ウエストコースト・ヘルス・アライアンス)」の結成を発表。医師会などの意見を参考に同じ指針を示す予定で、連邦政府の指針と異なる場合もある。(ロイター通信)。ワシントン・ポストはケネディ厚生長官はワクチンで赤(共和党)と青(民主党)の州を分断させようとしているという見出しで伝えた。公衆衛生の専門家は医師と患者の間に前例のない混乱をもたらすのではないかと懸念している。作家・エッセイスト・吉永みち子「もしパンデミックが発生した時には1州の問題ではなくなり全世界に波及する問題」、ジャーナリスト・東海大学客員教授・末延吉正は「CDCは世界の健康をどう守るかという大きなコントロールセンター。ここが政治的に分断されることは世界に影響を与えてしまう。中国とアメリカがちゃんとしないと困る」などとコメントした。
