長崎に原爆が落とされてから79年。平和祈念式典には過去最多となる100の国と地域の代表が集まった。長崎市がパレスチナ自治区・ガザへの攻撃を続けるイスラエルの招待を見送ると発表。招待見送りはウクライナに侵攻したロシアと同盟国のベラルーシに続き3か国目。これに反発した日本を除くG7各国とEUの駐日大使から書簡が届き、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、EUの大使が欠席。オバマ政権下でルース大使、ケネディ大使と参列が続き、大統領の初の被爆地訪問も実現。台風が直撃した去年を除いては参列が続いてきた。鈴木史朗市長は「どんなに険しくても軍拡や威嚇を選ぶのではなく対話と外交努力により平和的な解決への道を探ることを求める」と訴えた。米国・エマニュエル駐日大使は東京・増上寺での長崎原爆殉難者追悼会に出席、「ロシアは侵略国で、イスラエルはそうではない。出席すれば市長の政治的判断を尊重することになる」と話した。