きょうのテーマは「世界進出のカギは」。ファーストリテイリング傘下の「GU」が海外で初めての旗艦店をニューヨークにオープンした。今後、世界での売上高を現在の3倍以上となる1兆円にすることを目標に掲げるGUにとって、成長のカギとなるのが海外市場の拡大で、ニューヨークでの成功は至上命題と位置づけられている。その一大プロジェクトの舞台裏に密着。勝負の場所に選んだのはファッションブランドの激戦地・ニューヨークのソーホー地区。日本の平均的な店舗と同じ規模の売り場面積に厳選したおよそ300商品をそろえた。特に意識したのがマネキンの多さ。多様性の街・ニューヨークで受け入れられるように人種やジェンダーを問わないコーディネートを提案する売り場を目指した。背景には2年前にオープにしたポップアップストアの挫折。そこから取り組んだのは世界共通で売れる商品作り。去年、ソーホーに商品開発の拠点を新設。ニューヨークの街なかから最新トレンドをいち早くつかむリサーチスタッフも置いた。もう一つ、ニューヨークで勝ち抜くためのカギを握るのがオペレーションとサービス。日本で培ってきた店舗運営と接客をニューヨークでも再現できるのかがGUの命運を分ける。