アメリカのトランプ前大統領は共和党内の対立で解任された議会下院の議長の後任選びについて、自身に近い保守強硬派議員を指示すると表明し、議長の選出にむけてどのような影響を与えるのか注目されている。アメリカ議会下院では、多数派を占める共和党の内部対立で今月3日に議長が史上初めて解任される事態となり、後任選びに向けた動きが進んでいる。共和党内ではこれまでにスカリス院内総務とジョーダン下院議員が立候補の意向を示した。こうした中、共和党内に大きな影響力を持つトランプ元大統領は今、自身のSNSで自らに近いジョーダン議員を支持する考えを明らかにした。ジョーダン議員はウクライナ支援には反対の立場でメキシコの国境で法的な手続きを経ずに入国を試みる人が急増している問題への対応を優先すべきだと主張している。共和党は議長選出に向けた党内の調整を来週本格化させる予定で、トランプ氏の表明がどの様な影響を与えるのか注目される。