ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文さん。妻の教子さんとは40年二人三脚で研究に取り組んできたという。坂口さんは、過剰な免疫反応抑える「制御性T細胞」の発見など、免疫学での優れた業績が評価された。ただ研究を始めた当時はあまり注目されることはなかったそう。坂口さんは教子さんと共に1983年にアメリカ研究機関へ。4つの研究機関を数年ごとに渡り歩きながら研究を続けたが、論文を投稿しても10年余りなかなか採用されなかったという。制御性T細胞の存在を確かめたと発表したのは1995年。坂口さんと親交のある石井教授は「報われてよかった」と話した。制御性T細胞は現在治療への応用に向けた研究が進められている。坂口さんは「日本の科学に対する支援を期待したい」などともコメント。