インドのマディアプラデシュ州では、先月以降、せき止めシロップを服用した子供19人が死亡したと発表された。インド各地で抗議デモが行われた。死亡した子供たちはほとんどが5歳未満。インドの製薬会社「スレサン・ファーマ」のせきどめシロップ「コールドリフ」だという。検査の結果、基準値を大幅に超える量の有害化学物質「ジエチレングリコール」が含まれていたことが判明した。通常は工業用溶剤などに使用される物質。これまでにも複数の国で死亡事故との関連が指摘されている。当局はジエチレングリコールを服用したことで子どもたちが死亡したと見ている。せきどめシロップを処方した医師と製薬会社を刑事事件として捜査している。地元当局は問題の製品を保管していた倉庫を封鎖した。地元の薬局の多くを営業を停止にした。インドの多くの州では問題のせきどめシロップが販売されていないか薬局などを調査している。