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「セビチェ」 のテレビ露出情報

きょうはペルーの首都・リマに駐在するペルー三井物産・山田次郎さんに話を伺う。ペルーは世界遺産「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」など観光のイメージが強いが、人口は約3,300万人、首都・リマではその3分の1の1,000万人が暮らしている。また、中南米で最も日本との歴史が古く、海外に3番目に日系人が多い親日的な国で住みやすい。昨年は外交関係150周年を迎え、各種記念行事があり、日本からは秋篠宮家次女・佳子さまが公式訪問された。大統領との面会のほか、リマの特別支援学校での子どもたちと手話を交えた交流を行い、当時大きな話題となった。また、ペルーは発展途上のイメージがあるが、洗練された美食大国という隠れた一面もある。新鮮な白身魚をレモン・ライム・赤玉ねぎ・唐辛子でマリネにし、サツマイモやコーンなどを加える「セビチェ」が代表的な料理。英メディアが毎年公表する「世界のベストレストラン50」ではリマにある「セントラル」というレストランが昨年度世界1位で、「MAIDO」というペルー料理と和食が融合した日系・フュージョン料理も世界6位にランキングされている。「MAIDO」ではコース料理がメインで、魚介類・肉を使った10種類以上の料理が出てくる。値段は現在の日本円で約3万5,000円と高めだが、コース料理を中心に3か月先まで予約が取れない状況。また、ペルーは食材の宝庫でもあり様々な農産物が世界に輸出されている。特に日本向けには日系人がかつて日本から持ち込んだ「温州みかん」がペルーで栽培されており、南半球という季節が逆という収穫期を捉え「日本で夏に食べられるみかん」として出荷されている。
きょうのテーマは「鉱山事業における社会課題解決への取り組み」。山田さんは「ペルーで世界第2位の生産量を誇るのが銅。銅を中心に輸出全体の6割を占める鉱山産業がペルーの雇用や経済を牽引している。特に銅は今後世界的に見込まれる人口増・都市化・電力網の整備・EV普及などの要因でますます重要度が見込まれている。ペルー三井物産は60年前より拠点を構えているが、鉱山産業への事業投資や日本企業との合弁事業を通じ、鉱山オペレーションの最適化を図っている。最近では新たに取得した鉱山機械を販売する会社を既存の販売会社に統合させる予定で、より幅広い商品・サービスを提供することでさらなる事業拡大を進めている。ペルーは男女の格差が中南米で最も大きく、国全体の社会課題となっている。特に主力の鉱山産業では女性の進出がなかなか進まず、裾野産業まで幅広く事業に取り組む企業にとってもこの大きな社会課題に正面から取り組もうとしている。ペルー最大のアンタミナ銅鉱山で導入した活動では業界紙にも『鉱山産業において女性進出への夢を与える活動』と掲載され、多くの鉱山会社からも問い合わせを受けた。北部・ピウラ州のリン鉱石鉱山では女性社長を登用し、地元女性に大型トラックの運転訓練などを行っている。他にもペルーでは政府の支援を受け大規模な工業労働訓練機関が立ち上げられ、そこで鉱山機械のサービス技術を習得する人材育成プログラムを立ち上げ、奨学金の支給と就労機会の提供を行っている。去年からは女性比率向上のため新たな奨学金プログラムを立ち上げ、女性の社会進出を加速させている。女性の社会進出を促す環境の整備自体は進んでいるが、女性従業員の母数拡大が課題となっている」などと話した。

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