多国間協力をテーマにした16日の国連安保理の会合では、今月の議長国ロシアのラブロフ外相が初めに発言し、“国連憲章と安保理の決定はホワイトハウスの指示をもとに西側諸国によってゆがめられて解釈されている。米国は同盟国に対して疑う余地のない服従を求めている”などと述べ、“米国の覇権主義が多国間主義に対する直接の脅威だ”と主張した。これに対して米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアを非難した。その後、各国からも“軍事侵攻は国連憲章と国際法違反だ”として“ロシアこそ多国間協力を阻害している”と非難する意見が相次いだ。