- 出演者
- 望月麻美 高橋彩
オープニング映像。
オリンピックが開かれているパリでは、最高気温が30度を超え、会場の暑さ対策が課題となっている。F2は僅かな日陰やミストを発生させる装置などに集まる観客の姿などを伝えている。屋外競技の選手にとっては暑い一日になった。気温は30度を超えたが、コンコルド広場のスケートボード競技会場ではさらに上昇した。会場の暑さ対策を取材。オリンピック用に設けられた気象センターでは、32度を超えた場合に発する警報の発表に備えている。明日は首都圏全体が最高レベルの警報、あさってもパリの気温はかなり高いままで、組織委員会は観客に水を配る予定で明日がテスト初日。救急隊も出動に備えている。
パリオリンピックでは30日からトライアスロン競技が行われる予定で選手たちはセーヌ川で泳ぐことになっている。しかし事前の練習は雨で水質が悪化したため中止された。パリ市はオリンピックに向けて新たな浄水設備を設けるなど水質改善を進めてきておりセーヌ川での競技は大会の見どころの一つになっているだけに実現するのか注目されている。ドイツ ZDFの番組映像が流れた。スポーツ相は「予定通り実施する、天気が良いことが助けになる」と語っている。
今回のパリオリンピックは夏の大会としては初めて競技場の外で開会式が行われ、セーヌ川を舞台に芸術的な情景などを織り交ぜた華やかな演出が多くの観客を魅了した。一方で一部のパフォーマンスをめぐって批判の声があがり組織委員会が謝罪に追い込まれる事態になった。香港 TVBの番組映像が流れた。ドラッグクイーンによって最後の晩餐とみられる場面が演出されたことに大きな反発が出ていた。組織委員会はカトリック教徒たちに謝罪し多様性を示したかったと説明。
南米のベネズエラで行われた大統領選挙は現地の選挙管理委員会が3期目を目指す反米左派のマドゥーロ大統領の勝利を発表した。野党側は選挙に不正があったとして結果は認めないとしているほかアメリカや中南米の各国から選挙結果の見直しなどを求める声が相次いでいる。ドイツ ZDFの番組映像が流れた。事前の世論調査では野党側の勝利を示唆していたが独裁的なマドゥーロ大統領が勝利したなどと伝えている。
アメリカ・バイデン大統領は保守的な傾向を強めている連邦最高裁判所を巡り、現在は終身制となっている9人の判事について18年の任期を設けるなどとする改革案を発表した。これについて野党共和党側は強く反発し、実現は難しいとみられているが、民主党としては11月の大統領選挙に向け改革の姿勢を示すことで、有権者にアピールするねらいがあるとみられる。
宇宙開発の分野で近年存在感を高めているインド。去年8月、無人探査機チャンドラヤーン3号が世界で初めてとなる月の南極付近への着陸に成功。翌月にはインド初の太陽観測衛星アディティヤL1を打ち上げ技術力の高さをアピールした。インドが今期待を寄せているのがスタートアップ企業。モディ政権は主に政府機関が担っていた宇宙開発について、2020年民間企業の参入を承認した。今年5月、インドの民間企業によるロケットの打ち上げ試験が行われた。液体燃料を搭載した全長およそ20mの小型ロケットは想定どおりの軌道を無事飛行。この2段式ロケットが実用化されれば最大で重さ300kgの人工衛星を高さ700kmの軌道に乗せることができる。打ち上げを行ったのがインド南部チェンナイのスタートアップ企業。7年前に設立されロケットの開発に取り組んできた。250人余りの社員を抱え平均年齢は23歳。インドの宇宙産業で今最も注目を集めている企業の一つ。4年前、インド政府がそれまで政府機関が担っていた宇宙産業について、民間企業の参入を積極的に促す政策を初めて打ち出した。この方針を受け、多くの投資家から資金を獲得。政府の技術協力も得られるようになった。宇宙開発の分野で近年存在感を高めているインド。インドでは人工衛星を製造する企業も活気づいている。南部の都市ハイデラバードにあるスタートアップ企業では、農業や教育の支援などで衛星通信を活用するIT企業などから小型や超小型衛星の注文が増えている。2年以内に郊外に大規模な生産施設を整備する計画で、さらに事業を拡大し海外市場への進出も目指している。ただ、現在は衛星の打ち上げを国のロケットに頼っていてコストが非常に高く、その頻度もそう多くはないのが現状。
インド政府には民間企業の参入を促すことで宇宙ビジネスを産業として発展させ、インドの経済成長につなげたいねらいがあるとみられる。現在、インドで民間の宇宙産業の市場規模は84億ドル。日本円にしておよそ1兆3000億円で世界全体の2%にとどまるが、政府は10年後には5倍に拡大させることができると強調している。そのために、外国からの投資の誘致も積極的に呼びかけている他、今月日本円にして185億円規模のベンチャーキャピタルを立ち上げ、民間の事業拡大をさらに後押しする姿勢を示している。さらに技術面でも民間企業を支援しようと、米国のNASAや日本のJAXAにあたるインドの政府機関ISROと民間企業をつなぐプラットフォームを立ち上げた。若いITエンジニアを多く抱えるスタートアップ企業にISROがこれまで培ってきた技術を転用することで、国際的に高い競争力を持った企業の育成を図りたい考え。宇宙開発を重視する背景にはインドを取り巻く安全保障環境もある。とりわけ、長年国境を巡って対立する中国の存在。インド政府は去年最新の宇宙開発計画の目標を発表し2035年までに、独自の宇宙ステーションを建設して2040年までに有人月面探査を実現するとしていることなどをニューデリーから記者が報告をした。
肥満が指摘されてきた北朝鮮・金正恩総書記の体重が140kgを超え、心臓の疾患にかかる可能性があり新たな薬を探しているという分析を韓国の情報機関が国会に報告したことが明らかになった。野党共に民主党の議員はこれまで飲んでいた薬が効かなくなった状況もあるのではないかとみている。また、金総書記の有力な後継者とされる娘のジュエ氏が後継者教育を受けている。与党国民の力の議員は住民の反応を見ながらジュエ氏をメディアに出すとともに非公開の活動も並行させているとした。ただ、後継者が他のきょうだいに変わる可能性も排除していない。一方、国家情報院は朝鮮半島問題の専門家で米国の外交問題評議会の研究員スミテリー氏が米国政府に申告せず韓国政府の代理人として活動したとして米国で起訴されたことに関連し、韓米同盟が損なわれることはないと強調した。この問題についてチョテヨン国家情報院長はスパイ罪の適用対象を拡大する内容の法の改正を行う意思を示したという。現在、スパイ罪は国家機密を北朝鮮などの敵国に流出した場合にのみ処罰されるが、法が改正されれば北朝鮮以外の他の国に流出した場合も処罰できる。
北朝鮮と国境を接する中国側の町では、韓国のユーチューバーが国境の川でボートに乗って北朝鮮側を撮影したり、中国にある北朝鮮の食堂を許可なく撮影したりするケースが相次いでいる。中国当局から警告を受けるケースもあったという。問題は、中国当局が撮影を規制している地域や住民を撮影した場合反スパイ法違反で処罰される可能性があるという点。北朝鮮など第三国を対象にした撮影も違反行為に当たる。中国の韓国大使館は北朝鮮との国境にある川で小型船舶を利用したり、中国国内の北朝鮮食堂で問題が起きているとして自粛するよう勧告している。
イタリア・メローニ首相は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱後初めて中国を訪れて習近平国家主席と会談した。両国は経済協力の強化に向けた行動計画に署名し離脱を巡ってこじれた関係を立て直し関係の安定化を目指す姿勢を示した。2022年にイタリアの首相に就任してから初めて中国を訪問しているメローニ首相は中国・李強首相とも会談し、電気自動車や再生可能燃料を含む経済協力の強化に向けた3年間の行動計画に署名した。イタリアは去年12月に中国の巨大経済圏構想「一帯一路」から離脱、参加してもイタリアに何の利益もなかったとしている。
メローニ首相が中国との関係を修復する狙いは中国との経済的な関係の立て直し。イタリアはG7の中で唯一「一帯一路」に参加していたが去年12月に離脱した。背景には中国に対するの貿易赤字が膨らみ経済的な恩恵を受けられなかったことやアメリカやNATOなどとの関係を重視したい政治的な思惑もあったとされている。とはいえイタリアにとって中国は重要な貿易相手国。中国はイタリアにとってEU加盟国以外ではアメリカに次ぐ輸出相手国。メローニ首相の訪問に合わせて北京で開かれた中国とイタリアのビジネスフォーラムにはイタリアのエネルギーやファッションなどのメーカーが出席し、中国との経済関係への期待がうかがえる。一方、習主席の狙いはイタリアを引き止めてG7の一員であるイタリアとの関係を強化することでEUや米による中国製EVへの追加関税などの包囲網に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。中国共産党系のメディア「環球時報」の英語版はメローニ首相の訪中について専門家の話として「イタリアの一帯一路離脱は非協力的でも政治信条からでもなく米国やほかの西側諸国からの圧力のせい」だと伝えている。一帯一路は習主席肝いりの経済政策でイタリアの離脱は痛手だったがそれぞれの思惑を背景に両国は再び関係を強化させようとしている、などと伝えた。
マレーシア・アンワル首相は、ロシア・ラブロフ外相と会談し、ロシアや中国、インドなどの新興国で作るBRICSへの加盟を申請し、議長国ロシアに支援を求めた。BRICSを巡っては、今年に入りマレーシアの他にタイも加盟を目指している。2日間、マレーシアに滞在したラブロフ外相との会談ではBRICS加盟申請が中心議題だったという。その他にも投資や貿易、科学技術、農業、防衛、軍事、観光などを中心とした2国間協力についても協議したという。ラブロフ外相はBRICS加盟に関心を寄せるマレーシアを歓迎するとし支援をすることを約束したという。BRICSは新興国によるグループでブラジル、ロシア、インド中国、南アフリカで構成されているがエジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦も新たに加盟を果たしている。
明日の「キャッチ!世界のトップニュース」の番組宣伝。国際政治学者の藤原帰一さんが、映画「墓泥棒と失われた女神」について解説。
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イタリアの山岳地帯のスルモーナ駅を紹介。ビンテージ車両の観光列車が運行するこの路線は2010年に廃線になったが、イタリアの国鉄により再開された。アブルッツォ国立公園の景色と中世の町並みを楽しむことができる。
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「大河ドラマ 光る君へ」の番組宣伝。
「NHKスペシャル」の番組宣伝。
NHK+では、パリオリンピックの様子を配信中。