5月、子どもが加わり、さらに巨大になった群れがセレンゲティ大平原の中央までやって来た。歩みが止まり、大勢がヌ~ヌ~と鳴いていた。そしてオス同士が決闘を初めた。決闘に勝ったオスは緑を一時的に独占しメスを迎える。一斉にカップルになることが大事。そうすることで翌年赤ちゃんが一気に産まれて、数の力を最大限に発揮できる。翌日、同じ場所にヌーはいなくなっていた。ヌーたちは移動を再開。先頭は見通しの悪い藪で止まっていた。そこにシマウマがやって来て、シマウマが藪に入っていった。ヌーはその後をついて行った。途中、母親とはぐれてしまった子どもを発見。1匹でウロウロしていると子どもはチーターに襲われてしまった。生後4ヶ月までに半数近くの子どもが命を落とすという。
8月、乾燥が進みヌーの草は少なくなった。ヌーたちは草を求め北へを向かう。子どもは生後半年となり大きくなっていた。そこにこの旅最大の難所が姿を表した。それが大河マラ川だった。目指す大地はこのマラ川の先。川幅は100mを超えるところもある。水の流れは激しく、ナイルワニが生息している。一頭が川に入ると、仲間がつぎつぎと川に飛び込んだ。毎年、マラ川だけで大人も含めて6000頭以上が命を落とすという。9月、北の大地は色鮮やかな緑が芽吹いていた。ヌーはここに2ヶ月滞在。子どもはここを立つ頃には、群れの立派な一員として歩みだす。
8月、乾燥が進みヌーの草は少なくなった。ヌーたちは草を求め北へを向かう。子どもは生後半年となり大きくなっていた。そこにこの旅最大の難所が姿を表した。それが大河マラ川だった。目指す大地はこのマラ川の先。川幅は100mを超えるところもある。水の流れは激しく、ナイルワニが生息している。一頭が川に入ると、仲間がつぎつぎと川に飛び込んだ。毎年、マラ川だけで大人も含めて6000頭以上が命を落とすという。9月、北の大地は色鮮やかな緑が芽吹いていた。ヌーはここに2ヶ月滞在。子どもはここを立つ頃には、群れの立派な一員として歩みだす。