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「セーフティー・ゲート」 のテレビ露出情報

2020年、当時11歳の女の子のレントゲン画像をみると、腰の上辺りに白い影が浮かび上がっている。この物体は、磁石がくっついたおもちゃで誤って飲み込んでしまったもの。ホースを子供の腸に見立てて実験を行った動画では、水を流してもびくともしない。飲み込んだ女子を診察した聖マリアンナ医科大学の川口皓平医師は、2つの腸管に別々の磁石があり引き寄せられ腸管を圧迫するような形で穴が開いてしまったと説明する。おもちゃはネット通販で購入したと見られていて輸入品と見られている。国はこの磁石のおもちゃと同じく誤飲による事故が起きていた水で膨らむボールを国内で原則販売できないようにした。ただ、2種類以外のおもちゃにそうした規制はない。街で聞いてみても誤飲などの不安が次々に聞かれた。東京都の調査でも乳幼児をもつ親の6割以上が誤飲した、誤飲しそうになった経験があると答えている。日本小児科学会では、誤っての見込み窒息した事故が報告されている。
国内ではこれまで業界の任意の安全基準しか無かった。東京・目黒区自由が丘のおもちゃ店店主の吉田夏子さんは、基本的に全部なめても大丈夫なSTマークのついたものを取り扱っているという。STマークは約50年まえに業界が自主的に安全基準を策定し、検査に合格した商品のみにつけられている。ただ、STマークはあくまで業界団体による任意基準で国内で販売されているおもちゃのうちマークの付いているものは6割~7割にとどまっているという。一方、海外では販売禁止などの措置が取られている製品が数多くある。セーフティー・ゲートでは、EU各国が安全性に懸念があるとした種類・原産国・リスクの詳細が掲載されている。取材を進めるとこうした海外では販売できない製品が、国内からネットで購入できる実態も見えてきた。その玩具を実際に買ってみると、EUで窒息のおそれを指摘されたおもちゃと同一の可能性が高いことが分かった。国はおもちゃなどの子供用製品について新たに強制力のある基準を定め、リコール・販売禁止などを可能にする規制の検討を始めた。専門家は、業界の自主ルールだけでは限界があり、海外の製品を含め適用可能な強制的な規制が必要だと指摘する。立教大学の早川吉尚教授は、日本としても強制規格を用意していかなくてはいけない、などと話していた。

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