15日から続いているUAW（全米自動車労働組合）のストライキ。大手自動車メーカーのゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、クライスラーのブランドを持つステランティスに対し、賃上げなどの待遇改善を求めている。3社の組合員が同時にストライキに踏み切るのは初のこと。26日、ストライキの現場に姿を現したのはアメリカのバイデン大統領。場所はかつて自動車産業で栄え、今でも多くの労働者が住むミシガン州のデトロイト郊外。現役の大統領がストライキの現場に出向きUAWとの連携と支持を表明するという極めて異例な事態に。これに対しUAWの会長は「大統領は正義を求める私たち労働者とともに立ち上がることを選択しました」と述べた。UAWの組合員は40万人以上にのぼり、ロイター通信によると全開2020年の大統領選でバイデン大統領はUAWの支持を取り付け勝利に繋げたという。UAWはこれまで来年の大統領選でバイデン氏支持を表明しておらず、バイデン大統領は今回の訪問でUAWからの支持を取り付ける狙いがあるとみられている。一方、大統領選への立候補を表明しているトランプ前大統領も先程デトロイトの自動車工場で労働者らを前に演説を行った。
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