一方、大船渡には東日本大震災の爪痕も残っている。津波で割れた2階の窓ガラス。大船渡市では8m以上の津波を観測した。こうしたなか、震災の教訓を震災を経験していない世代に受け継ぐ取り組みも行われている。「大船渡市立東朋中学校」では今回の火災で一時生徒の9割が避難した。羽生さんの訪問は生徒にはサプライズ。羽生さんが取り出したのは金メダル。全校生徒104人のこの中学校では全国でも珍しい訓練が行われている。生徒が避難所に避難してきた人と避難者を支える運営側に分かれて体験する訓練だ。避難者もペットを飼っている人や高齢者など幅広く想定。妊婦の役もあった。3年生の佐藤心さんは去年の訓練では高齢者の役を体験したそうで「ブランケットがあった方がうれしいとか高齢者の気持ちが分かった。」などと話した。訓練のあとには反省会。その後改善点を踏まえてもう一度訓練をするという。