米国のトランプ次期大統領夫妻と安倍元総理の妻昭恵さんがフロリダ州にあるトランプ次期大統領の邸宅マール・ア・ラーゴで面会をした。この邸宅は安倍氏も総理時代に昭恵さんとともに招待されている。面会は厳重な警戒態勢のなか行われた。妻・メラニア夫人が自身のSNSに写真とともに「ふたたび昭恵夫人を招待できて光栄、阿部元総理を偲んで素晴らしいレガシーを称えた」と投稿した。トランプ氏は安倍元総理と親密だったことから昭恵さんに訪米の要請があったという。朝日新聞林尚行前政治部長は「日米の外交に影響をもたらす。ポジティブになった場合最初の会談で土俵が良いものになっている効果が一番期待できる」とした。明治大学政治経済学部・海野素央教授は「石破総理に対する揺さぶりと考えることもできる」としトランプ氏が交渉したいのは高い関税か米国への投資だという。大統領就任まで1か月あまり、揺さぶりは他の国にも及ぶ。海野教授によるとトランプ氏は習近平国家主席にも就任式の招待状を出したという。これも揺さぶりのひとつで中国からの輸入品に対して60%の関税をかけるとしていて習主席を呼び出して頭を下げに来たというイメージを作りたいなどとした。さらにトランプ氏は次期政権にイーロン・マスク氏を起用することでIT大手をけん制、米国メディアによると、メタは100万ドルを就任式関連の基金に寄付、アマゾン・コムやオープンAIも同額の寄付を計画中だという。トランプ次期大統領は「ぜひ(石破)総理に会いたい、実は安倍夫人を介して本などを彼に送りました」と述べ、日本側が望めば来年1月20日の就任式の前にも石破総理との会談に応じる考えを示した。トランプ氏はソフトバンクが今後4年間で米国へ1000億ドルを投資することなどが発表された。