女子27キロ級・ザキアフダダディは難民選手団の選手として初めてメダルを獲得した。生まれた時から左腕に障害がある。アフガニスタン代表として東京大会に出場したが、タリバンの暫定政権により女性の教育やスポーツの参加が厳しく制限され国内で競技を続けることができなくなった。フダダディはフランス政府などの助けで国外へ退避し、フランスに拠点を移してパリ大会への出場を目指してきた。アフガニスタンでは先月、女性が公の場で全身や顔を布で覆うことを義務づける法律が施行された。女性の人権がさらに厳しく制限される中、フダダディは「どんな分野にも全くの平等はない。ヨーロッパに住むアフガニスタン女性はそれぞれの分野で頑張っている。私はスポーツを通していつの日か私たちの国の自由を取り戻すことを願っている」と話す。フダダディは準々決勝で敗れ敗者復活戦で勝利し銅メダルを獲得した。