合成ダイヤモンドは工業用の素材として活用されてきたが、近年製造技術が大きく進化したことでジュエリーとして人気が高まっている。合成ダイヤも天然ダイヤも炭素の結晶で出来ていて物質としては同じもの。プロの鑑定士でも目で見ただけでは区別できない。先月、東京都江東区で開かれた宝飾品の展示会でも注目されていた。合成ダイヤの価格は天然ダイヤの約10分の1。5カラットのダイヤを使ったネックレスは80万円。カラーの合成ダイヤを紹介していたメーカーは、淡い色味のダイヤモンドを独自に開発。合成ダイヤモンド製造メーカーの藤森直治社長は、天然のカラーダイヤは非常に値段が高くなるが合成ダイヤならそんなことないなどとコメント。展示会では宝飾業界の関係者による討論会も行われ、合成ダイヤをどう位置づけるか議論が始まっている。マーケティングコンサルタントの大畠勝彦は合成ダイヤは天然ダイヤとは別物とする一方、宝飾店経営の滝野順は新たな宝石としての位置づけを与えるべきと主張。ダイヤ輸入商の石田茂之はダイヤモンド業界は100年に一度の転換期などとコメント。世界のジュエリー市場では合成ダイヤの存在感が高まっている。アメリカのニューヨークにある宝飾品店に並ぶのはすべて合成ダイヤ。若い世代の間では新たなダイヤモンドジュエリーとして受け入れられている。2.5カラットの指輪は天然ダイヤなら約462万円、合成ダイヤなら約38万円。合成ダイヤモンド販売店オーナーのウィリアム・カンは合成ダイヤモンドが主流になっていくと思うなどとコメント。技術革新で大量生産が可能になった。ダイヤモンド・シティーと呼ばれるインド西部の都市スーラトでは、世界で流通する天然ダイヤのうち約9割を研磨してきたが、合成ダイヤの生産に踏み切るメーカーが増加。取材した合成ダイヤモンド製造メーカーでは、原石の月産10万カラット以上。20日間ほどで1カラットの原石にすることが可能。このメーカーのディレクターであるサンケット・パテルは、安定して原石を供給できることが私たちの強みなどとコメント。
