テーマ「連覇」。東京五輪で個人総合/種目別鉄棒で優勝した橋本大輝や個人メドレー400m/200mで2冠を達成した大橋悠依。11種目の選手が連覇に挑む。中でも注目は阿部一二三。これまで日本柔道界でわずか7人しか達成していない連覇。常に攻めの姿勢で豪快な柔道を貫き初の金メダルを獲得。連覇に向け歩き出した阿部一二三だが、「簡単なことではないって思いが強い」と語る。頂点に立っても尚、慢心の二文字はない。だからこそ練習。得意の投技だけでなく足技も磨きをかけてきた。東京五輪から3年、国内外で負けなしの28連勝。今大会も金メダル最有力なのだ。心技体の三拍子が揃った阿部一二三にはさらなる目標がある。最終目標は前人未到の4連覇。憧れの野村忠宏が成し遂げた3連覇、これが柔道界での最多記録。阿部一二三は憧れを超えるべく前人未到の領域へ歩きだしている。まずは連覇へ。