タイ・チェンマイのインターナショナルスクールに幼稚園~高校があり約570人が通っている。タイ人は2割、留学生は8割で、そのうち中国人は3割だ。この日も中国人の転校生がやってきた。重慶からやってきた。授業はすべて英語だ。何かつ君(ジョージくん)の父・何若愚さんはIT企業の経営者でリモートで仕事をするが母は銀行員で中国に残っている。転向の理由は中国の教育環境に不安を感じていたからだ。中国人生徒の増加によりチェンマイのインターナショナルスクールはこの10年で8校から30校余りとなった。人気の理由は手頃な学費。年間180万円程度で中国の2/3程度で済む。さらにタイでは教育移住のためのビザの取得も容易だ。子供には留学生ビザ、親には保護者ビザが発行される。魏莉さんは高校生の娘ミナさんを連れて去年4月に中国・成都からチェンマイに来た。ミナさんの通っていた高校では朝7時から夜10時まで授業、帰宅後も深夜まで勉強を続けなくてはいけなかった。年々加熱する中国の大学入試、その後の人生を大きく左右するといい、子どもたちは勉強漬けの毎日を送っている。中国科学院の2025年の調査では高校生の4割がうつ症状を経験しているという。ミナさんが高校入学の半年後、一家は移住を決意。長年経営していた火鍋店をたたみマイホームを賃貸に、チェンマイでは家賃収入と貯金で生活している。しかし、娘の変化を喜ぶ一方、もどかしさを感じている。保護者ビザではタイでの就労が認められていないという。ジョージくんは1週間たち学校に馴染んできた。
