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「チェンライ(タイ)」 のテレビ露出情報

米の価格の高騰で米を海外から輸入する動きも広がっている。東南アジア有数の米どころタイもそのひとつ。タイ米といえば1993年の冷害による米不足を受けて政府が緊急輸入したことでも知られている。日本の米と比べて粘り気が少なくさっぱりした味わいが特徴だが、当時は日本人の好みには合わず、大量の売れ残りも発生した。あれから30年余、日本では主食である米をどう安定的に供給させるかが改めて問われる時代となっている。タイでは今、日本のこうした状況をビジネスチャンスと捉え日本の食卓を目指す米作りが始まっている。
東南アジア有数の米の生産国タイ。去年から今年にかけての生産量は約2010トン、3割以上が輸出されるという。現地で米を輸出する企業が期待を寄せているのが日本市場。タイ各地から様々なな品種の米をとりよせて食感や甘さを測定。日本人の好みに合うふっくらとして甘みのある米を厳選している。この企業では日本向けに今年6月までの半年間で2500トン輸出。すでに去年1年間の10倍の量を輸出している。動画サイトでおいしいタイ米の炊き方やタイ料理のレシピなどを紹介。魅力をアピールしている。
今、新たに注目されているのがタイで生産された日本米。バンコクのスーパーにはたくさんの日本米が並んでいるが、価格は日本の半額以下。近年タイ国内でも生産が広がる日本米。日本への輸出を目指し現地で日本米の生産に取り組んでいる人がいる。日本の大手精米会社につとめる則竹さん。則竹さんが日本輸出を目指すのは高齢化が進む日本国内の米農家への危機感から。米の流通団体の予測では米生産者が2020年と比べ2040年には65%減少。2030年代には日本国内の米の生産量が需要に追いつかなくなる可能性もあると指摘されている。則竹さんが拠点にしているのがタイ北部のチェンライ。山間の地域で豊かな水源に恵まれ日本米の生産に適した土地が広がっている。広大な水田確保も容易で生産量拡大も期待できるという。今年2月に新たに開設した自社農園。広さは100ヘクタール、東京ドーム約20個分もある。1年を通して温暖な気候なため年に2回米を収穫することが可能。日本に輸出する上で欠かせないのは高品質で効率的な米作り。そのために導入したのがAIやロボットなどの先進技術を活用したスマート農業。自動運転機能がついた田植え機、GPSの力で均一に苗を植えることができる。土からの栄養も十分に行き渡るようになる。肥料を散布するのはドローン。田んぼの衛星画像をAIが解析し、区画ごとの生育状況も判別できるという。その日の天気や気温からAIシステムが肥料をまくタイミングも解析。そのデータをもとに肥料が正確に散布される。そして、何より重視しているのが食の安全。収穫した米に小石などの不純物が混入しないよう、精度の高い日本製の選別機を使用する。
則竹さんが訪れたのはタイの他日本国内のスーパーで寿司などを販売する企業の販売店担当者は「タイの米を日本に持っていくのも選択肢のひとつなのかな」などコメント。少しずつ見えてきたタイ産日本米の日本への輸出、今年に入り問い合わせは10件以上あり、則竹さんは確かな手応えを感じている。
タイ・バンコクから中継。取材をした浅石カメラマンは「タイでは品質の高い日本米であれば、タイ米の約2倍の価格で買い取ってもらえるということで生産する米をすべて日本米に切り替えた農家もいた。今回取材したタイだけではなくアジアではベトナムや台湾などでも日本米輸出に取り組む動きが出ている。とはいえ、日本への輸出には課題もある。海外からの米には一部を除いて関税が課せられ、日本の消費者が求める美味しさと安全に十分に応えられる品質を担保するのは容易ではない。一方で日本国内に目を向けると海外からの日本米の輸入に危機感を抱く日本の生産者も少なくないはず。今回の取材を通じて日本の食卓に欠かせない米の将来について真剣に考えないと感じた」など伝えた。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年11月28日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブル(トップニュース)
このあと「多忙な人に無になれる時間を提供するという新たなサービスがきょう始まった」「違法薬物の蔓延が社会問題になっているタイ。捜査当局による大規模な取締の現場に密着」。

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