アメリカでは新型コロナの流行中、家にこもっていた時間が増えたこともあり、新たに2300万以上の世帯がペットを飼い始めた。一方でペットが増えて動物病院の予約が取れなかったり、高額な治療が飼い主を悩ませている。犬のヘンリーの飼い主・ミエルラズカノさんは、ヘンリーは愛する家族だと話す。ミエルラズカノさんはニューヨーク市で他の2匹と一緒に暮らしている。ヘンリーは歯の治療が必要で費用は5700ドルかかるという。そこでより安い治療費を求め、メキシコ・ティファナへ向かった。いわゆるペットツーリズムである。SNSではメキシコの動物病院が広告を出し、飼い主たちは治療の旅をアップしている。米国の獣医師・コトニーAキャンベルさんは海外での治療なので心配がないわけではないと話す。コロナ禍でベットは急増。獣医師たちも大きな負担となった。ペット移送業者のアナギンスキーさんはカリフォルニア南部からメキシコの獣医師までペットを運ぶ会社の経営者。自分自身もペットのために通院していたという。その体験からビジネスを思いついたという。飼い主とは連絡を取り合うことが大切だと話す。動物病院医院長ロナルドリチャーズさんは今は8割が米国から来るという。ペットツーリズムの注意点として米国とメキシコでは獣医学校の認証基準が違う。また、ペットのストレスにも注意が必要。ティファナでの治療を終えたヘンリーの費用は1200ドルで済んだという。