アメリカ国防総省傘下の情報機関、NSA国家安全保障局のトップが解任された。理由は明らかになっていないが、アメリカメディアは「極右の女性活動家がトランプ大統領に解任を働きかけた」と伝えている。アメリカ国防総省は、傘下にあるテロに関する情報などを収集する情報機関、NSAトップで軍人のホーク局長を解任した。国防総省の報道官は、解任の理由については明らかにしていない。ただ有力紙、ワシントンポストなどは、今月2日にトランプ大統領と面会した極右の女性活動家が、ホワイトハウスの一部の高官とあわせてホーク氏の解任も働きかけたと伝えている。ホーク氏について活動家は、「前のバイデン政権のもとで重用された人物でトランプ政権の方針に忠実ではない」と訴えたとしている。活動家はトランプ大統領の長年の支持者として知られ、トランプ大統領自身は活動家を“愛国者”と呼び人事などに関する提言を受けていると説明している。解任について、野党民主党の議員からは政治的に忠実かどうかを理由に、軍高官が解任されるおそれを指摘していたといった声が上がっている。