テ・ワヒポウナムの高い山では雪が氷河を生み出すが、標高の低い場所では年間1万mmもの雨が降り森を育む。フィヨルドランドペンギンはここフィヨルドランドが主な繁殖地。ヒナに餌を与えるため、親鳥たちは山を登る。親鳥は海で飲み込んだイカや小魚を吐き出してヒナに与える。カモメなどの天敵に見つからないよう、森で子育てするようになったと考えられている。テ・ワヒポウナムは独特な生態系が見られるうえに、絶滅危惧種の生息地でもある。絶滅危惧種の一つが飛べない鳥タカヘ。絶滅したと考えられていたが、1948年に再発見された。