バスの運転手不足などが全国的な課題となる中、東京足立区は地域住民の公共交通手段として、23区で初めてデマンドタクシーを本格的に運行させることになった。このうち、外出する際に不便を感じる住民の割合が4割から5割程度と特に多かった区西部の入谷地区と鹿浜地区では住民の利用希望に応じて、運行するデマンドタクシーの実証実験を去年行い、ことし4月から本格運行を開始することになった。近藤やよい区長は、人材難でバス路線が縮小する中、区民の移動手段の確保が課題になっていると述べ、区内のほかの地区でも新たな交通手段の実証実験を行っていく考えを示した。