パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラム組織「ハマス」は11日、停戦交渉の仲介国に正式な回答を伝えたと明らかにした。ガザ地区での停戦をめぐり、ハマスと共闘する過激派組織「イスラム聖戦」は11日、共同での声明を発表し、交渉を仲介するカタールとエジプトに対してハマス側の正式な回答を伝えたと明らかにした。声明では、「ガザ地区への侵略を完全に停止」し、「イスラエル軍のガザ地区全域からの撤退が必要」だとしたうえで、「戦闘終結に向けて前向きに対応する用意があると伝えた」としている。声明を受けて、交渉を仲介するカタールとエジプトは「ハマス側からの回答を受け取った」としていて、アメリカも「内容を評価中」だとしている。回答の具体的な中身は明らかになっていないが、ロイター通信は関係者の話として「ハマス側は南部ラファを含むイスラエル軍のガザ地区からの撤退計画を提案している」「ボールはイスラエル側にある」などと伝えている。一方、地元メディアは、イスラエル側の反応として「ハマスの回答は事実上の拒否だ」などと報じていて、交渉が具体的に進展するのかは不透明な状況。