育児の悩みを送信する女性、回答しているのは「AI保育士」。女性は「話すと軽蔑されてしまうのではないかとか、ちょっとどう思われるんだろうと思った時に、その部分ではAIに話しやすさがある」と話す。AI保育士は保育園の運営に関わる民間企業が開発したもので、約1年で1,000人ほどが利用したという。LINE登録することで利用でき、最初に子供の年齢・性別・きょうだい構成などを入力し、会話を重ねることで1人1人の親の育児価値観に合わせた回答になるよう進化するという。また、開発に協力した中央大学・高瀬教授の研究では、AI保育士の利用で育児の負担感が減るという結果も出ているという。AI保育士を中心に支援を受けた母親のグループと実際の保育士にチャットで支援を受けたグループを比べたところ、一時的な育児負担感はAIもリアルな保育士もどちらも減らせた一方で、慢性的な負担感はAI保育士のグループだけが減ったという。開発者も「人に相談できないところまで追い詰められる前に気軽に悩みをさらけ出せる場所としてAI保育士を使ってほしい」としており、AIだけでは解決できないSOSを見つけた際には行政サービスなどにつなげる支援も行っているという。
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