スノーボードの新リーグで、日本勢が“神プレー”連発の快挙。週末、アメリカでスノーボード世界最高峰の大会「ザ・スノーリーグ」が初開催。大会を設立したのは、五輪を3度制した“レジェンド”ショーンホワイト。「ザ・スノーリーグ」は4大会行われるが、賞金総額は合わせて約2億3700万円。そこに参戦したのが、北京五輪で金メダルを獲得した平野歩夢(26)。予選は、日本勢全員が突破。決勝ラウンドはスノーボードでは珍しい1対1のトーナメント方式で、平野歩夢は「自分自身の納得できる攻めた滑りを見せていきたい」と話していた。初代王者を目指す平野歩夢は、準決勝で“2021年の世界選手権覇者”戸塚優斗(23)と日本人対決。戸塚は縦に2回転・横に4回転回る「フロントサイドダブルコーク1440」を驚異の高さで決めると、さらに、逆の足で踏み切って縦に2回転・横に3回転回る「スイッチフロントサイドダブルコーク1080」に成功。戸塚の得点は94.5(100点中)を記録。一方の“五輪王者”平野歩夢も、北京五輪でも決めた縦に3回転・横に4回転回る「フロントサイドトリプルコーク1440」を決める。さらに、後ろ向きに縦に2回転・横に3回転回る「バックサイドダブルコーク1080」に成功したが、結果は僅差で戸塚が決勝進出を決めた。敗れた平野歩夢は3位決定戦で勝利を収め、表彰台に上った。決勝戦では、戸塚と平野流佳の日本人対決となった。平野は、逆の足で踏み切って縦に3回転・横に4回転回る「キャブトリプルコーク1440」を決めるも、後半は高さが出ない。一方の戸塚は、逆の足で踏み切って縦に2回転・横に4回転する「キャブダブルコーク1440」を披露。実況も「パーフェクト(完璧)」という高難度の大技を全て4m以上の高さで成功させた戸塚が初代王者となり、表彰台も日本勢が独占した。一方、女子は北京五輪の銅メダリスト・冨田せな(25)が初優勝。男女ともに日本勢が優勝の快挙。