気持ちがいいのか?リラックスした表情をしているのは、シャンプー中もおとなしい柴犬のしげくん。しげくんは、動物愛護センターに引き取られた保護犬。保護犬・しげくんの体をきれいにしてあげているトリマーの猪野わかなさん(42歳)は、保護されたペットたちのトリミングをボランティアで行っている“保護犬・保護猫トリマー”。猪野さんは「どんな姿でもワンちゃん、ネコちゃんは魅力もあってかわいいし、美しいんですけど、(トリミングすると)もっとかわいく、もっときれいになって、譲渡につながりやすくなるんですよね」と話す。経営するトリミングサロン「WANBO」で保護動物の飼い主探しもしているという猪野さんは、“自分が出会った動物たちには幸せになってほしい”と定期的に愛護センターを訪れ、保護動物たちのトリミングを行っているという。猪野さんは「お店で会う(犬や猫は)飼い主がいるので最初から苦手なことが分かるんですけど、(保護犬・保護猫は)そういった情報がない中で、普段とは違う作業になりますね」と話す。子供の頃から動物の保護活動などを行っていた猪野さんは、“もっと多くの動物たちを救いたい”と、およそ15年間、トリミングサロンを経営しながら、この活動を続けているという。猪野さんは「まず保護をして、幸せになる最初の一歩がトリミングだと思っているので、そこ子が宝物だって思えるような、そういう生き方ができるように導いてあげたいなという気持ちでやっています」と話す。
住所: 東京都荒川区西日暮里6-47-7