米国大統領選挙まで2か月を切った。民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏が初めて直接論戦を交わすテレビ討論会が日本時間のあす行われる。討論会が開かれる東部ペンシルベニア州は激戦州の1つで、中でも人口が多く、最重要州ともいわれている。支持率はバイデン氏が選挙戦から撤退を表明したあとハリス氏が上昇している。最新の支持率はきっ抗し、激しい選挙戦となっている。ペンシルベニア州の最新情勢を取材した。この1か月余りの間に何度もペンシルベニア州に入ったハリス氏。前々回はトランプ氏が接戦を制し、前回はバイデン氏が僅差で奪い返したこの州での活動に力を入れている。ハリス氏への支持は特に若者の間で広がっている。ペンシルベニア州東部に住むアンドリューショートさん。25歳の大学院生。ハリス氏がダンスをする動画などをSNSで探し友達と共有している。ショートさんはハリス氏が若い世代にとって関心の高い気候変動などの問題で実績を残してきたと考えている。民主党の地元の支部もハリス氏が大統領候補になって以降、勢いが増していると手応えを感じている。毎週末戸別訪問を行い、若者を中心に無党派層への働きかけに力を入れている。民主党支部・ホイットニーホフマン代表のコメント。
一方、共和党のトランプ氏もペンシルベニア州に繰り返し足を運び、有権者に直接訴えている。強調するのが経済対策。集会の参加者からはトランプ氏の訴えに共感する声が多く聞かれる。インフレは民主党の支持者にも大きな打撃を与えている。州西部でレストランを営むロンバレンティさん。食材の仕入れコストや人件費が今も上昇し、経営が厳しさを増している。民主党員のバレンティさんが共和党がより経済を重視していると感じ、大統領選挙でどちらに投票するか迷っている。どちらが流れを引き寄せられるか。討論会の行方に大きな関心が集まっている。