ウクライナ・オグリスコ元外相インタビュー。米国・トランプ次期政権の停戦案について「すでに何かの案があるかもしれないが知る限りではまだ策定中。重要なポイントは侵略者であるロシアがどういう立場をとるか」。領土の奪還を断念できるのかについて「国際法による秩序の終えんに同意することを意味する。国際秩序に悲惨な結果をもたらすことになり、受け入れることはできない」。米国からの軍事支援が無くなったら?「とにかく、軍事支援がなくならないことを願っている。2025年の間は西側のパートナー諸国から軍事面と経済面の両面での支援が約束されている。その支援があれば、ウクライナは十分ロシアの攻撃に応戦することができるし危機を生き抜くことができる」。紛争の凍結は何をもたらす?「すでに私たちは2015年に結んだミンスク合意によってひどい経験をしている。一時的に凍結したとしてもロシアが2年か3年か5年後に同じ行動をとることを助けることになる」。NATO加盟はなぜ重要か?「NATOはウクライナを他の加盟国と同様にいかなる侵略からも守ることができる。ロシアは、決してNATOを軍事的には攻撃しないだろう」。トランプ氏をどう説得する?「明確なメッセージを発信すること」。北朝鮮の参戦をどう見る?「とても危険な展開だ。民主主義と独裁体制の世界的な対決となってしまう前に終わらせなければならない」。2025年のウクライナは?「私たちの任務、目的、狙いはロシアを、経済的にも政治的にも外交的にも、軍事面においても一層弱体化させること」。