- 出演者
- 中川栞 別府正一郎
オープニング映像と挨拶。
ウクライナに侵攻したロシア軍の攻勢が続く中、ドイツ・ピストリウス国防相がウクライナの首都キーウを訪問しゼレンスキー大統領と会談した。今回の訪問の目的についてピストリウス国防相は「トランプ氏が米国大統領に就任する前にヨーロッパとNATO(北大西洋条約機構)加盟国は今もウクライナ側についていることをはっきり示すためだ」と述べた。今年の終わりまでに6基の移動式りゅう弾砲がウクライナに届けられる予定。ペースは遅くピストリウス国防相にとって簡単なキーウ訪問ではない。苦しんでいるウクライナが早急に必要としているのは防空システムと戦略的長距離兵器だが、国防相の供給品には含まれていなかった。その代わり、国防相はウクライナのドローン業界ともドイツ経済のための将来的なジョイントベンチャーの真意をくみ取るために話し合いをした。ロシア軍は、14日未明キーウや、その他の地域を大量のドローンで攻撃したばかり。
ウクライナ東部でロシア軍が攻勢を強め集落の制圧を続けていると国営ロシアテレビは伝えている。新たに制圧したドネツク州の村の北部はウクライナ軍の防衛と補給の拠点がある戦略的要衝だとしてロシア軍が、この方面への攻勢を強めているとしている。
ウクライナ現地報告。ウクライナ・オグリスコ元外相インタビュー。
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- ヴォロジミル・オグリスコ
ウクライナ・オグリスコ元外相インタビュー。米国・トランプ次期政権の停戦案について「すでに何かの案があるかもしれないが知る限りではまだ策定中。重要なポイントは侵略者であるロシアがどういう立場をとるか」。領土の奪還を断念できるのかについて「国際法による秩序の終えんに同意することを意味する。国際秩序に悲惨な結果をもたらすことになり、受け入れることはできない」。米国からの軍事支援が無くなったら?「とにかく、軍事支援がなくならないことを願っている。2025年の間は西側のパートナー諸国から軍事面と経済面の両面での支援が約束されている。その支援があれば、ウクライナは十分ロシアの攻撃に応戦することができるし危機を生き抜くことができる」。紛争の凍結は何をもたらす?「すでに私たちは2015年に結んだミンスク合意によってひどい経験をしている。一時的に凍結したとしてもロシアが2年か3年か5年後に同じ行動をとることを助けることになる」。NATO加盟はなぜ重要か?「NATOはウクライナを他の加盟国と同様にいかなる侵略からも守ることができる。ロシアは、決してNATOを軍事的には攻撃しないだろう」。トランプ氏をどう説得する?「明確なメッセージを発信すること」。北朝鮮の参戦をどう見る?「とても危険な展開だ。民主主義と独裁体制の世界的な対決となってしまう前に終わらせなければならない」。2025年のウクライナは?「私たちの任務、目的、狙いはロシアを、経済的にも政治的にも外交的にも、軍事面においても一層弱体化させること」。
中川栞アナは「たとえアメリカからの軍事支援がなくなったとしても抵抗はやめないという言葉に、ウクライナ側の強い意志を感じました」と述べた。プーチン政権の狙いは、ウクライナを力で屈服させて事実上の属国にすることだと指摘されている。
米国国防長官に指名されているピートヘグセス氏は退役軍人で元テレビキャスター。ヘグセス氏は世界最強の米国軍を率いる資質が自分にはあると強調した。ヘグセス氏は以前、女性が戦闘任務に就くべきではないと述べていた。2017年の女性への性的暴行疑惑についても問われたが、本人は否定している。またヘグセス氏は承認されたら酒は飲まないとしている。公聴会で共和党の委員はヘグセス氏の支持を明確にした。