- 出演者
- 望月麻美 高橋彩
オープニング映像と挨拶。
デンマークの自治領グリーンランドを米国が所有すべきとするトランプ次期大統領の発言を巡り、ドイツ・ショルツ首相がトランプ氏に対する警告を発したとドイツのメディアが伝えた。ショルツ首相は「最近の米国からの発言について我々は理解しきれていない。国境の不可侵の原則はすべての国に適用される」と強調した。地球上最大の島であるグリーンランドは原油やガスなどの地下資源が豊富。自治政府の首相は「グリーンランドはグリーンランドの人々のものだ」と述べた。デンマークも、かつての植民地を米国に奪われたくはない。このためか、王室の紋章の白熊を大きくした。グリーンランドの管理についてトランプ氏は軍事的圧力も排除しない考え。同様に戦略上、重要なパナマ運河と隣国カナダにもねらいを定めている。ドイツとEUはトランプ氏のこうした発言は受け入れられないとの立場。
トランプ次期大統領の発言で波紋。デンマークの自治領、グリーンランドの所有やパナマ運河の管理のために、軍事力行使の可能性を排除しないという趣旨の発言は他国の主権を脅かしかねないものだと受け止められ、NATO加盟国が警告を発している。ドイツ・ショルツ首相が「国境の不可侵の原則はすべての国に適用される」とした他、フランス・バロ外相も「他国が主権国家を攻撃するのをEUが容認することはありえない」と述べた。米国もデンマークもNATOの加盟国。北大西洋条約の第5条は加盟国が1国でも攻撃を受けた場合、これを加盟国全体への攻撃とみなして反撃などの対応をとる集団的自衛権の行使が規定されている。米国がデンマークに対し軍事力を行使するとなれば欧米が築いてきた安全保障体制を根底から覆すことになり到底、承服できない発言だと受け止められている。波紋が広がる中トランプ次期大統領の発言の真意は一体、何なのか。まずは対立を深める中国などを念頭に置いた21世紀型のモンロー主義だという分析。または米国第一主義のために他国に脅しをかけて米国にとって有利な譲歩を引き出すトランプ流ディールだというもの。グリーンランドについては地下資源開発での米国への優遇措置。パナマ運河については米国船舶の通航料の引き下げ。カナダについては米国の製造業にとって有利になるような貿易協定の締結など。または、就任を目前に控えトランプ氏の個人的な野望を述べたに過ぎないという見方もある。そして、就任後に実現可能性の難しさに直面し他の重要な課題に取り組んでいけば消えていく可能性もあると考えられている。事実、トランプ氏は1期目メキシコとの国境に壁を建設し費用をメキシコに払わせると主張したが、この主張は次第に聞かなくなった。ただ、トランプ氏の発言は欧米が長い年月をかけて構築してきた自由世界や民主主義を揺るがすことになりかねない。
シリアの暫定政権は旧アサド政権の武装解除を円滑に進めるための施設を設けている。シリアではアサド政権が崩壊して1か月となる。暫定政権はアサド政権軍の兵士らを社会復帰させるために武器を返却する施設を設けた。列を作っているのは、1か月前までアサド政権下で警察官や兵士、情報機関のメンバーだった人たち。新たに設けられた、この施設で手続きをすれば民間人として生活することができる。手続きをするには戦争犯罪を犯していないことや武器を引き渡すことが条件になる。毎日、拳銃や自動小銃、手投げ弾などが暫定政権に引き渡されている。武器を渡したあとアサド政権軍に属していた人たちは面談と簡単な調査を受け、古い証明書を渡して新しい証明書を受け取る。この仮の証明書は少なくとも3か月間は有効で今後、市民社会に復帰できるようになっている。こうした施設は数十か所あり施設の担当者は「ここでは裁判をするのではなく、裁判は今後裁判所ですることになる」と述べた。すでに8万人以上がこうした措置の対象となり一般市民として新しい生活が保障されている。
中国の2025年の行方。キーワード:1・まずはトランプ氏静観、2・仲間を増やせ、3・引き寄せたい日本。中国・習近平国家主席は国民向けの新年のあいさつで「世界の大転換が加速する中、広い度量で対立を乗り越え温かい思いやりを持って人類の運命を共に考えていく必要がある」とコメント。中国としてはトランプ氏が次期政権の枢要ポストに対中強硬派と目される人物を起用し、就任間近の今もグリーンランドの所有発言に見られるような中国への対抗心をむき出しにした発言を繰り返していることを注意深くみている。
中国の2025年の行方。キーワード:1・まずはトランプ氏静観。清華大学・劉江永教授は「トランプ氏は関税戦争や貿易戦争を始める可能性がある。各国で協力し、米国と話し合っていかねばならない」とコメント。
中国の2025年の行方。キーワード:2・仲間を増やせ。国際社会で仲間づくりを進めるため、中国は国際協力や強調という各国が受け入れやすい言葉を前面に出している。その背景には、トランプ氏が再登板しようがしまいが、中国は米国との対立は中期、長期に及ぶことを見越してみずからに有利な外交環境を整えてきた。上海協力機構、BRICS、G20といった中国が力をいれる国際的な枠組み、さらにグローバルサウスと呼ばれるアジア、アフリカの発展途上国への支援を通し支持が広がっていると中国は自信を深めている。こうした状況の中で中国外交が今力を入れている国の一つが日本。
中国の2025年の行方。キーワード3・引き寄せたい日本。中国が重視するのが経済の安定と改善。経済、貿易面でも米国との関係は不透明感を増す中で30年に及んだ長期低迷を抜け出しつつある日本経済の力にぜひ頼りたいというのが中国のねらいの一つともいえる。日本は今年、中国とどんな関係を探っていくのか。中国駐在・金杉憲治大使は「ハイレベルの交流の中で前向きな動きを実感してもらえるようなそういう1年にできれば」「米中関係は非常に厳しい状況が続く。他の主要国との関係についてできるだけ安定させていこうと、その大きな図柄の中に日本も位置づけられている」とコメント。
明日の「キャッチ!世界のトップニュース」の番組宣伝。「日本酒の魅力を伝えて」など。
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エンディングの挨拶。
キリスト教の祝日「公現祭」を紹介。ワルシャワでパレードが行われた。キリストの誕生日を知った東方の三賢者がベツレヘムにたどり着いた日とされる。街の広場では聖母マリアに三賢者が敬意を表す場面を再現。地元の人たちが平和を願いホリデーシーズンが終わりを告げる。
あしたが変わるトリセツショーの番組宣伝。
サラメシの番組宣伝。
SONGSの番組宣伝。
全国女子駅伝の番組宣伝。