- 出演者
- 望月麻美 中川栞
オープニング映像と挨拶。
イエスキリストの生誕の地とされる中東ヨルダン川西岸のベツレヘム。イスラエルによる攻撃が続く同じパレスチナ暫定自治区のガザ地区への連帯を示して、お祭りムードは控えられた。クリスマスイブを迎えても閑散としている。エルサレムの総大司教は「戦争が私たちの生活を破壊することは許されない」と述べて停戦を訴えた。イスラエル・ネタニヤフ首相は「世界中のキリスト教徒に向けイスラエルはイスラエルとともに平和を求める、すべての人々と平和への努力を続ける」と述べた。
ウクライナ情勢。ロシア軍は東部ドネツク州の要衝であるポクロウシクまで数キロの地点に迫っている。今は、砲弾の音が響くこの町には、クリスマスに歌われる有名な曲の一つ「キャロルオブザベル」の作曲家が暮らしていた。ロシアによる侵攻が始まって3回目のクリスマスを迎える中、避難した人たちや兵士たちはこの曲を歌い、演奏しロシア軍への抵抗を忘れないようにしている。
クリスマスにウクライナの伝統料理を作ってロシア軍と戦う兵士を喜ばせたいと話す軍の調理担当の男性を取材。軍の料理人、ヴィタリィさんは戦争前は南部ザポリージャでレストランを経営していた。戦争が始まり、すぐに店は閉鎖。ヴィタリィさんはボランティアとして軍人たちに無料で料理を提供した。1年後に動員され軍の料理人として今に至る。
米国政府は中国製の非先端半導体が米国の競争力などに悪影響を与えているとして、米国が不公正な貿易に対して一方的に制裁措置を発動できる、通商法301条に基づく調査を始めると発表した。レガシー半導体とも呼ばれるこの半導体は防衛機器や自動車に幅広く使われている。調査はトランプ次期政権に引き継がれる見込みで中国に対する関税の強化につながる可能性がある。中国政府は調査に強く反対し自国の権利と利益の保護のために必要なあらゆる措置を講じると述べている。米国のハイテク業界を代表する団体情報技術産業評議会は今回の調査が世界経済に対し複雑かつ広範な影響を及ぼす可能性があるとして、通商代表部に対し結果を予断しないよう求めた。今回の調査について、中国はWTO（世界貿易機関）のルールに反しているとして経済的正当化について疑問を呈した。中国商務省は世界のサプライチェーンを混乱させ米国企業および消費者の利益を損なうとしたうえで、世界市場の50％を占める米国の半導体産業への政府による巨額の補助金を指摘した。バイデン政権は中国製半導体に50％の関税を課すことを決め、来年1月1日に発効する。
ブータンでは王政が続いてきただが2006年に国王が退位を表明し国王の座を長男に譲るとともに立憲君主制に移行することを宣言し選挙を行うことになった。政府は選挙委員を全土に派遣し国民に選挙の仕組みを一から伝える。山あいの村で暮らしてきた夫婦。妻は、夫が選挙に夢中になっていくことに不安を募らせる。幸せだった家族や友人との関係に変化をもたらしていたから。本番を前に実施されることになった模擬選挙。村人は、意見を戦わせることの大切さを学ぶよう求められる。村の様子が変わっていくことに不安を抱える妻。人々の生き方に大きな影響を与える仏教。僧侶は、この事態を受け思いがけない行動に出る。僧侶は弟子に模擬選挙の投票日までに銃を手に入れるよう指示した。
「お坊さんと鉄砲」について。藤原さんは「現代社会から離れた社会を捉えることには、上から目線から表現することがある。現代社会から離れているからこそ穢されていないユートピアを描くこともできる。どっちの視点にも立っていないが、選挙に戸惑う人々の姿をそのまま描いている」「民主主義は人々に幸せをもたらすのかという苦い問がある」「なぜ銃を持ち出したのか。ちょっと幸せな気持ちになってお帰りになれる」などと解説。
NASA（米国航空宇宙局）が2018年に打ち上げた太陽探査機が、およそ620万kmまで太陽に接近しようとしている。これまでより格段に近い距離からの観測でコロナと呼ばれる大気層の温度が太陽の表面よりもはるかに高い理由など、多くの謎の解明に期待が高まっている。NASAの太陽探査機「パーカーソーラープローブ」は2018年に打ち上げられ太陽の軌道を回りながら近づいている。そして、今回のフライバイで太陽に触れるという新たな領域に踏み込んだ。太陽風の研究も行われる。太陽に最も近づいている間は数日間、探査機の通信が途絶えるため、NASAはクリスマスにかけて、ついに太陽の秘密を解き明かせるかどうかハラハラしながら待つことになる。
香港では反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」に基づいた民主派への締めつけが強まっている。香港国家安全維持法は香港の民主化運動が大きな転機を迎えた4年前に施行された。違反したとして、この年の立法会の予備選挙に立候補した民主派の議員らが逮捕起訴された。先月、裁判所は有罪が認定された45人に対し最も重い人で懲役10年という極めて重い刑を言い渡した。関連の裁判は香港の行政長官が指名した裁判官が審理するため、司法の独立は期待できないと指摘されている。また、仮に刑期を終えて社会に戻っても国家安全維持法があるため活動の余地は奪われる。
ベトナムの今年の経済成長率が7％を超え、世界有数の高い成長率を達成する国になる見通し。特に貿易は9年連続で好調でこれが経済成長率を押し上げる主な要因になっているとしている。年間の貿易額は昨年同期比で15％多い8000億ドルと過去最高を記録した。これらは23日に開催された商工省の今年の任務を総括する会議で公表されたもの。それによると、貿易バランスはおよそ250億ドルの輸出超過で9年連続の輸出超過だった。これは、外貨準備高の増加や為替の安定、マクロ経済指標の安定に貢献している。ベトナムの国家ブランドの価値は5000億ドルを超え世界で第32位にランキングされている。そうした成果がマクロ経済成長目標の実現に貢献している。
クリスマスに孤独感を感じることがないようドイツ・デュッセルドルフでは独り暮らしの女性たちのためのクリスマスパーティーが開かれている。ここ数年は、子どもに少しでもクリスマスの雰囲気を味わってもらおうと若いシングルマザーの参加も増えているという。プログラムとコーヒーにケーキ。およそ200枚の無料チケットが用意されましたがすぐ、なくなった。クリスマスイブに限らず孤独を感じる人が増えている。
厳しい冬を迎えている中国の内陸部では凍った湖に穴を開けて大きな網を仕掛け魚を引き揚げるこの時期ならではの伝統的な漁が行われている。漁は、来年の1月20日前後まで続ける予定。
「ベツレヘム クリスマス お祭りムード控える」ほか。
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- ベツレヘム（パレスチナ）
「キャッチ！世界のトップニュース」の次回予告。特集は「インド洋大津波 教訓どう伝える」。
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- インド洋大津波
エンディングの挨拶。
ニューヨークの地下鉄で約100年前の車両が復活した。ホリデーシーズンの冬、特別に運行。内装はすべて当時のまま。乗客の装いも当時のままで時間旅行気分。
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- ニューヨーク（アメリカ）
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