香港では反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」に基づいた民主派への締めつけが強まっている。香港国家安全維持法は香港の民主化運動が大きな転機を迎えた4年前に施行された。違反したとして、この年の立法会の予備選挙に立候補した民主派の議員らが逮捕起訴された。先月、裁判所は有罪が認定された45人に対し最も重い人で懲役10年という極めて重い刑を言い渡した。関連の裁判は香港の行政長官が指名した裁判官が審理するため、司法の独立は期待できないと指摘されている。また、仮に刑期を終えて社会に戻っても国家安全維持法があるため活動の余地は奪われる。