近年、韓国社会で問題になっている「分断」。今回の大統領選では今回の問題がさらに浮き彫りになっている。トップを走るのは最大野党「共に民主党」のイジェミョン候補。支持率で2位の保守系与党「国民の力」キムムンス候補。保守系と革新系で政治的対立が強まる韓国でさらに深刻な分断が起きていた。「革新新党」のイジュンソク候補は他の候補者と同じく前大統領の非常戒厳令を避難した。なぜ若い男性に支持されるのか。イジュンソク候補は選挙公約に女性家族部を廃止すると挙げている。韓国の若い男性が訴えるのは「逆差別」。韓国では2017年に就任した「共に民主党」のムンジェイン元大統領の男女の賃金格差を是正する政策により女性の地位向上が進んだ。一方、男性を取り巻く環境も変化し、雇用市場の悪化により格差が拡大し怒りの矛先が女性にいった。反フェミニズム思想を持つ男性はイデナムと呼ばれる。結婚相談所でも結婚条件に変化が起きている。女性からは依然として格差は大きいという声もある。韓国では男女の分断が深刻化している。男女間の対立が深刻だと思うと答えたのは51.7%(韓国統計局による)。オムキョンヨン氏は「大統領選にも影響を及ぼしている」と話す。イジェミョン候補が大統領になった場合、日韓関係はどうなるのか。処理水の海洋放出されたときには汚染水テロと発言し対日強硬派として知られるイジェミョン候補。反日発言から一転し、YouTubeでは反日は誤解であると発言。イジェミョン候補は9人きょうだいの7人目で貧しい家庭で育った。13歳で小年工として工場で労働。対日強硬派としての原点はどこにあるのか。時代研究所所長のオムキョンヨンは「体質的に反日というわけではないと思う」とコメント。