中国とロシアが主導する安全保障や経済協力の枠組み「上海協力機構」の外相会談が中国で開催された。中国・習近平国家主席は各国外相と北京で面会し、より積極的に役割を果たすよう促した。会合にはロシア、インド、パキスタン、イランの外相らが参加した。習主席はロシア・ラブロフ外相と会談し、9月に予定されるロシア・プーチン大統領の中国訪問など多岐にわたり話し合った。習主席は相互支援の強化とグローバルサウスの団結の必要性を強調したという。インド・ジャイシャンカル外相は「習主席と2国間関係の発展について話し合った」と述べた。トランプ大統領は「50日以内にウクライナとの停戦交渉に合意しない場合はロシア製品を輸入する国に対して100%の関税を課す」と2次関税の制裁措置を発表した。このため、ラブロフ外相にとっては今回の会合が重要だった。両国は戦略的パートナーとして交わした様々な合意を引き続き実行することが重要であると確認した。国際的な圧力や制裁が課されても、基本的にはロシアと中国は2国間協力の強化を図りながら貿易などを継続する道を模索するとみられる。(シンガポール・CNA)。