先ほど羽田空港に降り立ったインド・モディ首相はきょうから2日間滞在する。石破総理との対面での会談は2回目で、今回は民間投資や安全保障など幅広い分野での協力を確認する見込み。インドは今、アメリカとの関係に亀裂が生じる事態となっている。27日、トランプ政権はロシアへの間接的な圧力として、ロシア産の石油を輸入しているインドへ25%の追加関税を発動。これにより関税は50%に倍増。就任直後は仲が良かった2人だが、関税問題で関係は悪化。ドイツメディアは外交筋の話として「トランプ大統領が数週間で4度電話をかけたが、モディ首相はすべて応答しなかった」と伝えている。インドの姿勢についてワシントン・ポストは、モディ首相が中国やロシアなどとより緊密な関係を築こうとしていると報じた。追加関税に革靴をアメリカへ輸出する製靴業者は「近隣諸国の関税に対し、我々に50%の関税を課せば確実に変化が生じるでしょう。関税が私たちの負担になるのではなく、アメリカの消費者に負担をかけるということを理解しなければならない」と話した。また、インドを拠点とするシンクタンクは関税措置によってインドの対米輸出は約12兆円から来年度には約7兆円まで落ち込む可能性があると指摘。
