アメリカのトランプ大統領が国連総会での一般討論演説に臨んだ。およそ1時間に及ぶ演説でひたすら国連が機能不全に陥っていると批判し続けまさにトランプ劇場となった。メラニア夫人と国連本部に到着したトランプ大統領が会場に向かうエスカレーターに乗ると突然、停止。さらに迎えた一般討論演説では機械の不具合が続く中、演説でトランプ氏が指摘したのは「国連の機能不全」だった。自ら国連の代わりに自身が世界の武力衝突の停止を仲介したと主張した。アメリカ国務省はSNSにカンボジアとタイや、コソボとセルビアなど停戦を仲介したと訴える場所を投稿した。そのタイトルは「平和の大統領」。またイギリスやフランスなどが新たにパレスチナを国家承認するという今回の国連総会での動きを糾弾した。また、国連が対策を主導する地球温暖化については「世界最大の詐欺行為」と非難した。演説後にはウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、SNSで「ヨーロッパの財政支援があればウクライナが本来の領土を取り戻すことは十分あり得る選択肢だ」と投稿した。トランプ氏はこれまで、停戦の実現にはウクライナが、ロシアに領土の一部を割譲する必要があるとロシア寄りとも取れる考えを示していた。しかし今回、突然、ウクライナが主張する戦争前の領土奪還を支持する姿勢に転換した。国連の代わりに果たすと意気込む次の停戦の仲介の行方はどうなるのか。
